Club Péniche 2009 Edith CANAT de CHIZY/ E・カナ=ドゥ=シズィ

ぺニッシュ・オペラの演出家ミレイユ・ラロッシュからのサジェスチョンを得て、まず最初の作曲家エディット・カナ=ドゥ=シズィへの委嘱が決まった。幅広く活躍するこの作曲家の、ヴァイオリンとの親密さが私たちにとっての魅力のひとつだった。

 

作曲家自身が愛する俳句を作品のモチーフに選び、このヴァイオリンソロ曲『砕けてもあり、、、』が誕生、2009年に羽室ゆりえにより初演された。初演コンサートの際には作曲家も来日し、関連企画として講演会『『明るい不協和音ーエディット・カナ=ドゥ=シズィの音響世界』も行われた。


■ヴァイオリンのための『砕けてもあり、、、』 エディット・カナ=ドゥ=シズィ作曲
□«EN MILLE ECLATS» pour violon seul (création) Edith CANAT DE CHIZY

世界初演2009年7月11日(土)
カルチエ・デテ 2009 

エディット・カナ=ドゥ=シズィ コンセール・ポルトレ 室内楽作品集 
演奏 羽室ゆりえ(vl.)
神奈川県民ホール小ホール

 

この作品はその後、カルチエミュジコでも東京・大阪において印田千裕によつてたびたび演奏され、また海外ではパリで活躍するアレクサンドラン・グリフィン・クラインによってヨーロッパやアメリカで演奏、またアンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバーであるディエゴ・トージDIEGO TOSI によってCDもリリースされている。

 

楽譜は2016年にアンリ・ルモワンヌ出版から出版されている。